最終話 Kiss キス 12月号
小沢真理先生の連載『アリスとアマリリス』が、最終話を迎えました。
主人公の薊野ありすをはじめ、母の麗珠、妹の紅子が、今まで関わってきた人たちに会いに行く流れが良かったです。
薊野家の事情を知っていて助けてくれた人、薊野家と仲良くしてくれた人は、これだけおおぜいいたのだなということを実感しました。
もう追われる心配もなくなり、事情を話せるようになったありすや麗珠は明るい表情になっていて、本当にもう終わったのだなという気持ちになりました。
すべての場面が印象深かったのですが、今後が楽しみだなと思ったのは、弁護士の北原が薊野家を送ってくれた場面です。
北原はよくここで勇気を出したなと思いましたし、麗珠が新しい一歩を踏み出すのもいいことだなと思いました。
今までは逃げることが最優先だった薊野家も、こうして変わっていくのだなと思いました。
ありすが過去の同級生や隣人と再会を重ねる流れも良かったです。
自分の家のことだけでも今まで大変な苦労をしてきたのに、こうして友人たちにも気づかいのできるありすはすごいなと思いました。
ありすと同世代の人たちも、子どもから大人になって、それぞれ自分の人生を新しく作っていこうとしているのがいいなと思いました。
登場人物たちの未来に明るい光がありますようにと祈らずにはいられないような最終話でした。