ネタバレOK?なっちゃんのメモめも

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有閑倶楽部 最終回 結末 ネタバレ注意

もしかして一条先生が続編を描くかもと期待していたので、これを最終話と呼ぶのは抵抗があるのですが、最近読んだインタビュー記事で一条先生みずから漫画は描かないとおっしゃっていてので、もう続編はないと思います。

『有閑倶楽部』の最終話は、主役6人の中でもとりわけ人気が高いキャラクター、菊正宗清四郎君の大失態がメインテーマです。清四郎君といえば、私が中学生のときにこの作品を読んでいる友達の間で人気ナンバーワンだった、というか理想の男性みたいな感じだったのではないかと思います。

清四郎君は見た目よし、身体能力高し、知能高し、そんな自分を磨いています。小さいころは弱虫のおぼっちゃまだったのですが、あることで覚醒して、お勉強だけではダメだと悟ってからは武道も習い始め、知識と腕の両方で頼れる男に成長しました。なのでモテるのは当然です。

本人もそれを自覚していて、少し鼻にかけるところがあるのが難点で、仲間達もそこにストレスを感じています。この最終回は、そのストレスが晴れる回でもありました。

清四郎君がしてしまった失態は、父親(大病院院長)に届けられた曜変天目の器を割ってしまったことです。清四郎君のお父さんはそういう贈り物は受けとらない主義なので、後でそのままお返ししないといけなかったのですが、実物が手元にあるなんてことはめったにあることではないので、その模様を見てみたいという好奇心をおさえられなかった清四郎君は、家族に内緒でこっそりその器を見に行きます。そこで割ってしまうのです。

しでかしてしまったことの大きさと、この自分がこんなことをしてしまうなんて・・という自らプライドを傷つけてしまったことで、清四郎君はいつもの冷静さを失ってしまい、他の仲間達にも心配されます。

そして清四郎君としてはめずらしいことですが、仲間に助けを求めるのです。こんなシーン、シリーズ通して他にはなかったと思います。彼が助けを求めた松竹梅魅録君は、裏の世界にとても詳しいのでそういうものを秘密に修理する人も知っているのではと考えたのです。そしてその読みは当たり、魅録君の謎のコネクションのおかげで曜変天目の器を直してもらえることになりました。

魅録君にお願いするさいに、魅録君から出された交換条件とその”約束”がはたされるシーンが爽快です。清四郎君にとってはつらいシーンだと思いますが、とてもおもしろかったです。こういうシーンをおもしろがれる私も、清四郎君の態度にかなりイライラしていたのだと気づきました。友達と話をしていたときも、私だけは清四郎君を選ばなかったですし。

曜変天目を修理してもらって解決・・とはならないところが、さすが有閑倶楽部というか、別の事件に巻き込まれてしまい一時期は修理どころではなくなってしまい、清四郎君は自分のミスを修正できないまま終わるのか?!という状態でした。しかしそういうところもこのメンバーならではの方法でどうにか危機を脱し、器もきれいに修理してもらい、これですっきり解決・・するはずだったのですが・・・。最後の最後でああなるなんてと、メンバーがかわいそうになるトホホな結末です。あんなに苦労したのに・・と、感情移入して読んでいました。

最終回で清四郎君の情けない姿というか、人間味がある姿が見られたのは楽しかったですが、これで終わりというのは少しさびしいです。ですがその後大人になって社会で仕事をする姿を描くよりも、大人になる前の子供でもない年齢のまま、お金持ちの家の子達が遠慮なくお金を使って気楽に楽しむ有閑倶楽部のままのほうがいいのかもしれないとも思います。自分の生活とはかけ離れたキャラクター達が好き勝手する姿を読んで、楽しませてもらいました。