ネタバレOK?なっちゃんのメモめも

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高台家の人々 最終回 結末 ネタバレ注意

絵がとてもきれいで、毎回毎回読むたびに続きが気になる漫画です。最終話はどんな感じで終わるのかな早く読みたいな、でも主人公の木絵(きえ)が繰り広げるおかしな妄想を見られなくなってしまうのは残念だなと寂しい気持ちになります。

木絵は、ぼーっとしていることが多いけれど心の優しい女性です。学生時代ならクラスにひとりはいたかもしれない親しみやすい人です。そんな木絵は、他人の心が読めてしまう容姿端麗な光正(みつまさ)と結婚しました。そして、最終話ではいよいよ妊娠します!妊娠がわかった木絵は「おきえとわっそい」という妄想を繰り広げます。そこには多くの読者がすぐに思い浮かぶ疑問(例えば、生まれてくる子どもは光正のように心が読めるのだろうか、やはり子どもも容姿端麗なんだろうか)といった内容は全く含まれていません。そんなところも木絵らしくてすてきです。

木絵の夫である光正が持つテレパスという能力(他人の心が読める)は、良いことばかりではありません。見たくなかった知りたくなかった他人の嫉妬や恨み、辛みを嫌でも知ってしまいます。人混みが怖くなり、学校が怖くなり、誰かに好意を持つことや人と話すこと自体が怖くなってしまいます。

しかし、光正の「自分と同じ能力を我が子には受け継がせたくない。」といった不安を消してくれたのは、またしても木絵でした。木絵は「すてきなテレパス(他人の心が読める能力のこと)を私はいっぱい知っているから、子どもがテレパスなのも素敵かも」と思うのです。

木絵の妄想は誰も傷つけず、ただただ馬鹿馬鹿しくて、時代を越え日本を越えた優しい世界に包まれています。

光正の弟である和正と妹の茂子もテレパスです。光正を含めた高台家の人々はテレパスのせいで疑心暗鬼になったり、恋愛に臆病になったり、わざと相手を試すような行動をとったり、人間関係に悩まされてきました。容姿端麗が故に誤解されやすい高台家の人々には少し同情します。自分が望んでいないのに人が寄ってくるのって、いいことばかりではないのです。そんなところに自分たちが今まで見たこともない妄想をする木絵に出会ったことで、他人を見る目が変わっていきます。

木絵みたいな人がいたら、絶対友だちになりたいです。というか、実は私の友だちに木絵のような人がいます。彼女は木絵のようにおっとりしていて、ほんわかとした雰囲気を持っています。彼女と会う前日はいつも楽しみで、ワクワクします。彼女とは面白い話もたくさんするけれど、言うべきことはピシッと伝えることができる彼女を私は尊敬しています。木絵のような友人を持った私は、本当に幸せ者です。木絵のような人が増えたら、世の中はもう少し優しくなるかもしれません。

お互いの足りないところを補い合えるような夫婦関係ってすてきだな~と、この漫画を読んでいて思います。

子どもが生まれた木絵はこれからどんな感じのお母さんになるのか、光正はどんな父親になるのかをもっと見てみたいです。兄妹が生まれたらどんな家族になるのかな。ぜひとも作者の森本梢子先生には、全6巻で完結とはいわずに木絵の子どもたちバージョンを書いてほしいです。

もっともっと木絵の妄想を見続けていたかったけれど、残念ながら最終回となってしまいました。この漫画は人前で読むことはできません。木絵の妄想が面白すぎて、笑わずにはいられないからです。ひどいときには笑いが止まらなくて、続きが読めなくなってしまうほどです。それほど木絵の妄想は面白いです。

テレパスであってもなくても、お互いを思いやり行動できる関係はすてきだと思います。そういう優しい世界がどんどん広がっていったらいいのになと思います。