18話 月刊 flowers フラワーズ 11月号
今回は、かぐや姫が治天の君が隠し持つ不死の薬を狙うという展開になりました。
かぐや姫は治天の君の側近である梟に、自分の計画に協力するよう命令します。
梟が本当にかぐや姫の言うとおりにするのかどうかわからなかったので、はらはらさせられました。
梟は感情をあまり表に出さない人物なので、何を考えているかわかりません。
治天の君に梟が計画を伝えたら今度はかぐや姫が窮地に陥ってしまいます。
計画が成功するかどうか、結果が出るまでの緊張感があり、どきどきしながら読みました。
かぐや姫と治天の君のかけひきも、見ごたえがありました。
かぐや姫と治天の君はどちらも、意志の強い人物で、相手を自分の思いどおりに動かそうとします。
かぐや姫は本心では治天の君を好きではないのですが、目的のためにさまざまな手段を使って、治天の君に近づいていきます。
治天の君がかぐや姫を疑いながらも、美しく若い女性の接近に気持ちが揺れ動いているというのが、細やかなコマ割りから伝わってきました。
治天の君は梟を自分の部下だと信じて疑っていません。
もし治天の君が梟とかぐや姫の協力を知ったら、とんでもないことになりそうな気がします。
いっぽう、主人公の月詠は、梟が自分の育て親を殺害したと思い、復讐を誓っています。
月詠と大神が都へ帰ってきたら、間違いなく梟と対決することになるでしょう。
都の実質的な支配者である治天の君をめぐる今回の事件がどのように決着するのか、次の展開を見守りたいと思います。