1話・2話・3話 Kiss キス 11月号
秋田書店の週刊少年チャンピオンで『BEASTARS』を連載中の板垣巴留先生が、自分の私生活を主題にしたエッセイ漫画で講談社『Kiss』に初登場することになりました。
登場するのは巴留先生を含め5人の家族です。父親・母親・長女・次女・三女の5人で、巴留先生は三女(末っ子)です。
まず面白かったのは、キャラクターの設定です。家族5人の中で、長女と次女は本人の特徴が反映されているような見た目なのに、父親と母親、巴留先生はちょっと人間ばなれした外見になっているのが不思議でした。
もしかすると、ご本人からあまり見た目を寄せないでほしいという要望があったのかもしれません。見た目の異なるキャラクターが、家族として仲良くしているという世界観が面白かったです。
今回、出番が多かったのは母親です。母親が棚の上に家族の記念品を飾る習慣があるという場面が面白かったです。部屋の描写と同じで、置いてある物が人によって違うのが面白かったです。
最後の話に登場した、長女の「りーちゃん」のふだんの姿も面白かったです。こんな仏のような人格の方が、現実に存在するということが不思議でした。
この方がいなければ、あの作品は存在しなかったのかもしれません。そんな裏事情を知ることができるのも、エッセイ漫画ならではの展開だなと思いました。