今回の巻ではお琴の上達へのストーリーというより、人間関係について深く考えさせられた内容でした。
母の骨折により『やりたいことが上手くいかない、自分だけ我慢しなくてはいけない』みっつ。
そのもどかしい気持ちが伝わってぎゅうっと胸が苦しくなりました。
きっと大人なら一度は誰でも経験したことのある気持ちで、みっつの気持ちに共感できると思います。
又、百谷のあの発言。
最初は『さすが、ももやん。きびしー!』と思いました。
しかし、読み進んでいくとそうではなかったことにハッとさせられました。
確かにものすごく分かりにくいです(笑)
部長の武蔵くんが『初めて自分から関わろうとしてくれたよね』と言ったあのシーンで
『あぁそうか、あれがももやんが一歩踏み出したところだったのか』と感動しました。
百谷とみっつが和室で話したシーンは号泣でした(笑)
みっつ自身が見失ってしまった目標を、人と関わりを持たないように生きてきた百谷が覚えてくれていた、みっつを分かろうとしていた百谷の成長たるや....!!!(涙)
みっつの為を思って行動を起こした愛、サネ、コータの男の友情にも胸が熱くなりました。
私の推しキャラの武蔵くんの出番は少なかったですが、『ちゃんと話し合う前に僕たちを切り捨てないでほしい』と部長らしさを見せたシーンがとても印象的で推してよかったなと思えました。
まだまだ続きが気になる作品ですが、この巻は間違いなく神巻であること間違いなし!だと思います。