28話 Kiss キス 11月号
今回は、難波ユリカと福盛真の元サヤカップルが微妙な距離感にあることが描かれました。
別れてからもずっと好きだった真と二度目の交際が始まり、すっかり浮かれているユリカの気持ちは、よくわかります。
周囲の人たちにもついつい「結婚」の二文字が出てしまうユリカですが、嬉しさのあまり、真の立場や気持ちにまで考えがいかないところが、少し心配です。
真のほうは自分の年齢やユリカの気持ちを考えて、嬉しさよりも不安のほうが大きくなってしまっています。
ユリカが少しクールダウンしないと、せっかくの復縁した仲もうまくいかなくなってしまうのではないかと思います。
今までは真を思い続けるユリカを応援する気持ちで読んでいましたが、まさかよりを戻した後までこんなにはらはらさせられるとは思いませんでした。
主役のカップルに常に気持ちの波があると、つい次の展開が気になってしまいます。話の展開がとても上手いと思います。
今回は、新しい登場人物として、バツイチの女性・山城桃絵が登場しました。
桃絵は家事があまり得意ではないけれども、芸術的な方面に関心があるという、風変わりな女性です。
ユリカとの関係に疲れていたせいか、真が桃絵に気持ちを引っ張られているのが気になりました。
以前、真と同居していた丸の内さくらから塩を送ってもらって復縁したユリカですが、もしかすると今度は山城桃絵に真を持っていかれてしまうかもしれません。
ユリカと真の関係がどうなってしまうのか、今後も目が離せません。
29話 Kiss キス 12月号
今回は、主人公の難波ユリカが結婚へ夢をふくらませる中、交際中の福盛真が気にかかる行動を見せる展開になりました。
ユリカは真と復縁できたことですっかり浮かれてしまい、真と結婚するための準備をどんどん進めてしまっています。
真はユリカの気持ちはわかっているものの、どうしても結婚に前向きな気持ちになれません。
せっかく復縁した2人が、形としては恋人になったのに、心の距離がどんどん離れていくところが辛かったです。
ユリカの言動がプレッシャーになりすぎたせいか、真は仕事中に知り合った山城桃絵という女性にどんどん引きこまれてしまいます。
真と桃絵は今のところ、家の売買をめぐって話し合っている関係です。
仕事中の人間関係と、私生活での人間関係は、一緒にいる深さや長さが違います。
桃絵が何を考えて真と話しているのかはわかりませんが、桃絵は真の手に負えるような女性ではないような気がします。
真が桃絵によろめいてしまっているのは、ユリカと真の関係が一方的になってしまっているからだと思います。
真は性格や気持ちが優しいところがあり、あまり何かを強制してはいけない男性なのではないかと思います。
ユリカが真の立場や気持ちを尊重することができるかどうかが、今後の展開の鍵になってくるのではないかと思いました。
あの携帯電話が、どうしてその時間にその場所にあるのか、次回は大変な事件が起こるような予感がしました。