38話 officeYOU オフィスユー 10月号
今回のおひとりさま母さんは、ずばりシングルマザー(作者)の金銭事情でした。
現在の手持ちの現金(らしき)件から、貯蓄、保険(学資保険重要ですね)さらには相続の話まで盛りだくさんでした。うんうん我が家も子供が小さい時はこうだったと思いながらも、一人で子供の将来を見据えながら生活を支えていくのは本当に大変、こんなに沢山の事を考えなければならないのだと痛切に感じました。
しかしそれをさらっと笑いを入れて読ませてくれました。そしてお子さんのミライちゃんがリアルに描かれていてそれがとてもかわいいのです。それと何気なく節約術まで書かれています。。(公共料金年払いなど)ここは重要チェックです。
また、作者は金銭的には大変でもお子さんにはそれを意識させないように、他の事で心が満たされるように、決して卑屈にならないように、常に心掛けているのがひしひしと伝わりました。お父さんがいない事(微妙な立場の方のようです)に対しても同じです。父親の分迄、の以上の愛情を注いでいます。
絵柄も派手ではなく温かみがある(親しみやすさがある)からでしょうか?暗さやつらさを感じることはなく、こちらがたくましく生きていく2人に元気をもらいました。親って子供の幸せの為ならどんな事でも頑張れるんですよね。
感想2
今回はシングルマザーである作者が遺産相続について考えるという内容でした。
作者が自分の親戚の遺産について思い出す流れは、なるほどなあと思いながら読みました。時代や本人の意思によって、これだけ違いが出てくるものなのだなあと思いました。
自分の体験をふまえて遺産について考えている作者に対して、反対の考えを持っている友人が登場する場面には、考えさせられました。
友人のヨーコは子どものためにも遺産はしっかりもらっておくべきと考えています。作者の周囲には元気な人が多いなあという印象を受けました。
ヨーコが病気で亡くなったシングルマザーの話をする場面には、引きこまれました。亡くなった女性は実家と折り合いがつかず、病気の連絡もしなかったという話でした。
女性がどんな人生を送ってきたのかは漫画に描かれているところだけではわかりませんでした。しかし、女性ひとりの収入で母と娘が生活して、娘は大学に行っているというのはすごいことなのではないかなあと思いました。自分の子どもを育てあげるという覚悟がなかったら、それだけの結果は出せないのではないかと思います。
どんな条件や状況でも、子どもを持った親ががんばっているのは同じだと思います。この母親は自分のできる限りの愛情を娘に注いで生きていたのではないかなあと思いました。
作者と娘のミライは、出かけた先でガチャガチャを見つけます。親はガチャガチャにかけるお金のよゆうがないけれども、娘はガチャガチャをしたがる、というのは実際にお店でよく見かける光景だなあと思いました。
作者と娘はガチャガチャについてお互いに自分の素直な気持ちを言い合っています。物が買えるか買えないかよりも、こういう風に自然に会話ができることのほうが、大切なことなのかもしれないなあと感じました。