4話 エレガンスイブ 9月号
今回は、主人公の片爪亜生が仕事でチェコ共和国のプラハへ行くという内容でした。
プラハは「プラハ歴史地区」として世界遺産に登録されている街です。亜生がふだん生活しているドイツのベルリンとは違う街並み、違う文化が描かれ、見ごたえがありました。古めかしい建物が立ち並ぶ中を路面電車が走っている場面を見ていると、古い時代と現在が入り混じっているような、不思議な感じがしました。
亜生は早朝に宿を出発して、映像を撮影します。依頼主からよけいな音を入れないでほしいと言われていたにもかかわらず、犬の散歩で通りがかったご近所さんが気軽に声をかけられてしまうところには、笑いました。犬も飼い主もとてもフレンドリーな感じなのに対して、亜生があせってジェスチャーで説明しようとしているのが面白かったです。
亜生はプラハの街のあちこちをめぐり、動画を撮影していきます。街の風景や古城がつぎつぎに登場して、まるで実際に街歩きをしているようでした。
現地のスーパーで食料を調達した亜生が、素材を集めてサンドイッチを作るところが面白かったです。
キャビアを模した代用キャビアという食材があることには驚きました。パンにいくつか食材をのせていき、最後に代用キャビアをどーんと盛るのが、とても美味しそうでした。代用とはいえ、魚卵をパンいっぱいにのせるとうのは、なかなかぜいたくだなあと思いました。
読んでいると、歴史ある街並みや住民たちとのふれあいを、現地にいるかのように楽しむことができて、とてもお得な回でした。
5話 エレガンスイブ 11月号
今回は、主人公の片爪亜生と同居人の石根莉香が、初夏のベルリンで猛暑に襲われるという展開になりました。
日本でも他の国でも、夏の気温が上がるとニュースになります。
登場人物たちは、クーラーがない部屋で、連日35度の猛暑を経験することになりました。
さすがに30度超えでクーラーがないのは体調が悪くなると思います。
亜生と莉香が扇風機だけで暑さをしのごうとするのを見て、さすがにそれは無茶だと思いました。
新しく登場したリンさんは、頼りになりそうな人だと思いました。
リンさんは語学に堪能なだけではなくて、各国の文化にも詳しいようです。
リンさんの部屋はインテリアや雑貨が多くて見ているだけでも楽しかったです。
そのうえ、建物の下にあるという理由で部屋もそこそこ涼しいなんて、うらやましいと思いました。
亜生たちが外出した先の川べりで、ジェラートを楽しむ場面がいいなと思いました。
暑い日に日陰で冷たいものを食べるのは、気分がいいだろうなと思いました。
気温が高いからこそ楽しめるものを探すという、亜生たちの前向きな行動がいいなと思いました。
亜生と莉香がリンさんを真似して手づくりのジンジャーエールを作る流れも楽しかったです。
外出して買い物やスイーツで気分転換をした後、じっくり煮こんで作ったジンジャーエールは美味しいだろうなと思いました。
ジンジャーエールの材料は日本でも手に入りそうなスパイスだったので、時間のあるときに手づくりしてみたいなと思いました。