203話 officeYOU オフィスユー 9月号
今回は、歌田家のおばあちゃん・花が、孫の友人を助けるという話でした。
花の孫である雪子の友人・サキは、猫嫌いの家族に内緒でこっそり猫を飼っていました。しかし、飼っている部屋から猫の排泄物などが原因で悪臭がただようようになってしまいます。困ったサキは花に助けてもらうことにしました。
駆けつけた花は、猫にまつわるにおいの悩みを、知恵でどんどん解決していきます。猫の排泄物のにおいや、トイレの砂のにおい、毛玉の処理など、猫を飼っていると必ず発生するにおいやごみの悩みを、身近な薬品を使って解決していくのが痛快でした。
猫と一緒に暮らすのは楽しい面もあるけれども、こうした不要になった物の処理や処分という大変な面もあるのだなと感じました。猫を飼うということは、自分の生活をしながら、猫の生活も守っていく責任があるのだなと感じました。
においやごみの処理は大変ですが、きちんと片づけをしておかないと家の中が不衛生になり、猫の健康をそこなうおそれもあります。こうして困ったときに何をすればいいのかがわかっていれば、事前に必要な道具や素材をそろえておけるので、助かるなあと思いました。
今回は扱っているのが悪臭やごみだったのですが、においの表現などが明るくコミカルだったので、気にせずどんどん読むことができました。なにより、小さくて人なつっこい猫たちが可愛くて、読んでいてとても楽しかったです。
204話 officeYOU オフィスユー 10月号
今回は、夏は暑いけど揚げものが食べたいという内容でした。
歌田家では父親の隆と婿の章がそろって「揚げものが食べたい!」と声を上げます。それに対して母親を先頭として女性たちは反対します。
暑いから揚げものを食べて元気を出したいという男性の気持ちもわかります。あつあつの揚げものにビールがあれば、日中の疲れも吹き飛ぶと思います。
揚げものは調理と後始末が大変だからしたくないという女性の気持ちもわかります。揚げている最中は熱いし、油がはねます。飛び散った油は拭いておかないとこびりついて大変なことになります。揚げものは美味しいけれども、実際に作るとなるとけっこう大変です。
揚げもの問題を解決したのは、祖母の花です。油は大量ではなく少量で大丈夫、調理もオーブンか魚焼きグリルでできるというのが素晴らしいと思いました。
もちろん、油の量を減らすということは、素材の下ごしらえにも工夫が必要です。調理に入る前に、肉の切りかたや味つけをきちんとする必要があります。調理にかかる手間や時間はありますが、熱さを軽減できて、夏でも美味しくヘルシーな揚げものが食べられるというのはいいなあと思いました。
後片づけもこうすれば汚れがとれるという方法があり、作りっぱなしではなく、最後まで描いてあるのはいいなと思いました。
手をかけるところが多いのを逆手にとって、家族や友人同士など、ある程度の人数で協力して楽しみながら調理するのもいいなと思いました。1人だけに任せっきりにするのではなくて、みんなで責任を持てば家事や調理もうまくいくのではないかなあと思いました。