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英霊剣豪七番勝負 1巻 ネタバレ注意

Fate/Grand Order-Epic of Remnant-亜種特異点3/亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国 英霊剣豪七番勝負

ダイナミックな構図、精緻に描き込まれているのに見やすい作画。ギャグに突き抜けているわけではなくややコミカルに描かれるところと、シリアスな展開での緩急が素晴らしいです。

不思議とすらすらと読めるのに満足感も得られる作品です。この巻だけで映画を観ているような気分になります。女の子主人公で冒険譚というのもあまりみかけないため新鮮です。

藤丸立香という主人公を突然襲った時空を超えた旅。こちらの本はソーシャルゲームゲーム中のエピソードをコミカライズという立ち位置で刊行されていますが、ゲームをプレイしてなくてもわかるように導入で描いてくれます。

昏睡してしまった彼女を心配する現実の世界の面々と夢の世界での彼女に巻き起こる事件を描いていく形でお話は進みます。

夢の世界から戻れない立香は同じ世界で出会った、時間を飛び越えて旅をしている女性の宮本武蔵と共に行動します。

宮本武蔵は明るく、行動力に溢れそれでいて戦闘力のない彼女の代わりに率先して戦ってくれるので頼もしいです。

冒頭の空から落ちてくる立香を田んぼを駆け抜けて抱きとめてくれるところと、ウィンクしながら笑顔を向けてくれるシーンが可愛くて素敵です。

話が進むと彼女はサーヴァント宮本武蔵として、異形の敵達に剣豪としての勇ましい面を見せてくれてとにかく迫力がありカッコイイです。

一番印象的なのは道中出会った宝蔵院胤舜とのやりとりです。

彼との出会いと、そして別れがこの巻の山場になります。窮地を救ってくれた彼が敵の魔の手に落ちてしまい、立香たちへの障害として立ち塞がるシーンはとても残酷な手段と演出で描かれます。

1巻内なので出会ってからのやり取りはそう長くありませんが、それでも彼が敵として相対する辛さをきっちり描いてくれているのでしっかり見応えのあるものとなっています。

感想2

「英霊剣豪七番勝負」はスマートフォン向けのゲーム「FGO」のシナリオをもとに描かれた作品なのですが、繊細なイラストに加え迫力のあるストーリーがとても引き込まれます。 

私が特に印象に残っているのは、やはりこのストーリーの主要人物である宮本武蔵なのですが、パワフルな性格でありながら、剣豪としての風格を感じさせてくれる彼女には今後のストーリーでの活躍も期待しています。 

この作品はゲームでもかなり残酷な描写が多いのですが、ただ残酷なだけではなく登場人物の過去や人間性などを考えさせられるような描写も多く、必ずしも殺戮がメインでなないところがとても印象的です。

特に、プルガトリオとの勝負では、宮本武蔵が変わり果てた姿で現れたプルガトリオを前に、自分の剣豪としての在り方を考えるような描写がとても引き込まれました。

このシーンはほとんど台詞をいれておらず、プルガトリオと宮本武蔵が戦う瞬間が迫真に迫るようで、漫画を読んでいるというよりは、その場で体感している、といったふうに臨場感にあふれており、私も一番感情移入したシーンです。

また、ストーリーのテンポも淡々と進める場所もあれば、あっという間に敵役の剣豪が主人公に攻撃を仕掛けこちらを圧倒したりなど、見ていて飽きない素晴らしい作品でした。

この作品は原作を知らなくても十分楽しめるうえ、美麗な作画や、考えつくされたコマ割りなどといった芸術方面からの鑑賞もできますし、引き込まれるストーリーは漫画としても十分楽しめると感じました。

次の2巻もとても楽しみです。