11話 月刊 flowers フラワーズ 8月号
今回は、敷島雪生に片思いをする職場の同僚・鈴木瑠璃愛の暴走があり、大変なことになってしまいました。
雪生が好きなのは主人公の調理師・花房やちよです。雪生が自分にふり向かないため、瑠璃愛は雪生と既成事実をでっちあげようとします。
瑠璃愛が雪生を好きな気持ちは本当なのかもしれませんが、彼女の言動は愛情とはほど遠いもののように感じられました。
瑠璃愛は雪生に飲み物を強制して飲ませて眠らせたり、職場で交際を迫ったりします。雪生の気持ちが瑠璃愛には向かわないということが、瑠璃愛自身には認識できないのかもしれないなあと思いました。
雪生と瑠璃愛のもめごとに気がついた職場の同僚たちが、間に入ってくれたところには、ほっとしました。瑠璃愛が雪生から「嫌い」と言われてショックを受けるのは気の毒だなと思いましたが、やはり気持ちを伝えるときに自分の都合だけを一方的に押しつけるのはしてはいけないことなのではないかなあと思いました。
嫌いと言われた瑠璃愛は雪生へのつきまといを止めるのですが、その代わり、今度は瑠璃愛から花房やちよへの嫌がらせが始まってしまいます。
瑠璃愛は他人に見られないように嫌がらせを続けていきます。職場で同僚たちから自分の言葉の矛盾を指摘されてしまった上に、雪生からも強く拒絶されたため、気持ちの行き場がなくなってしまったのだろうなあと思いました。
事態は思わぬきっかけで好転し、決着します。やちよと雪生の問題が解決したところで、瑠璃愛の嫌がらせも同時に終わるというのが面白かったです。
12話 月刊 flowers フラワーズ 11月号
今回は、主人公の花房やちよと敷島雪生が正式に恋人として交際を始めてからのようすが描かれました。
やちよと敷島が恋人らしく外出や食事を楽しむ姿が楽しそうで、ほほえましかったです。
やちよはすっかり表情がやわらかくなって女性らしさが出てきたし、やちよを見守る敷島もおだやかな表情をしていました。
今までも一緒にいる時間は長かった2人ですが、お互いを恋人と認識してから、より関係が深まってきたと感じました。
一緒にいるのがただただ楽しい、というやちよと敷島の幸せそうな空気が素敵だなと感じました。
やちよと一緒にいた記憶を忘れてしまっていた敷島が、あることがきっかけで記憶をとり戻す流れが良かったです。
敷島が記憶をとり戻すのを助けたのは、やちよの家にいる猫のタマです。
タマは何も意識していないのかもしれませんが、やちよと敷島の間に何かあるたびに、タマが2人を助けていると感じました。
これも捨てられたのを助けてもらったタマなりの恩返しなのかもしれないなと思いました。
記憶をとり戻すときのタマと敷島は、表情が大きく崩れることがあり、面白くて笑ってしまいました。
デートの場面は恋愛漫画っぽいしっとりしたいい感じだったのに、記憶をとり戻す場面はちょっとギャグになっていて、面白かったです。