ネタバレOK?なっちゃんのメモめも

ただの漫画好きおばさんのただのメモ 雑談も多めです~

おわるうございます 葬儀社人情物語 27話・28話 ネタバレ注意

27話 エレガンスイブ 8月号

今回は、葬儀社で働く主人公が、ある女性の葬儀を担当するという話でした。

主人公の芽生は叶葬祭で働いています。亡くなったのは祢宜島加代という81歳の女性です。加代と仲の良かった孫・祢宜島広志という男性が喪主を務めることになりました。

読んでいて興味を持ったのは、叶葬祭が行う葬儀の描写です。まず最初の場面では、叶葬祭の社長が担当した葬儀で、パティシエの喪主が参列者にケーキをふるまったという説明があります。この場合は故人がパティシエだったという理由があり、親族や参列者が個人を偲ぶことができるいいふるまいだなあと思いました。

話の中心は祢宜島家の葬儀になります。加代の葬儀でも、喪主の広志がさまざまな工夫をして加代を見送ろうとします。働きどおしでぜいたくをしなかった加代を華やかに送り出したいと、広志は胡蝶蘭やシャンパンを注文します。自分を育ててくれた祖母とのお別れに今できるだけのことをしたい、という広志の気持ちが伝わってくるようでした。

しめやかに進行する葬儀の途中で、思いがけないトラブルが起きた場面には驚きました。こうした親戚が大勢集まる場では、旧交をあたためることもあれば、気持ちのすれ違いでもめごとが起きることもあり、人間関係は難しいものだなあと思いました。

少し波乱があったものの、周囲の人たちはみんな加代の人柄や優しさを尊敬していたということがわかって、ほっとしました。加代の登場は漫画の中ではほんの数コマですが、親族たちの思い出話から、その実直な人柄が伝わってきました。祢宜島家の人たちが仲良く葬儀を終えることができて、加代もほっとしているのではないかな、と思いました。

28話 エレガンスイブ 10月号

今回は、葬儀社で働く主人公・宮内芽生が、田尻家の葬儀を担当するという内容でした。

田尻家では祖母・春子が亡くなり、葬儀をすることになります。喪主を務めるのは春子の長男の将夫です。

今回は、喪主をとりまく人間関係がやや複雑でした。喪主の将夫は離婚した前妻がいました。前妻とその息子を祖母の葬儀に呼ぶか呼ばないかで親族間で意見が割れるところでは、緊張しました。

葬儀社で働いていると、こうした家の中の事情も知ることになるのだなあと思いました。それぞれの家には家族ひとりひとりの感情や思惑があると思います。内々の事情を踏まえた上で、葬儀の段取りをつけていくのは大変なことなのだろうなと思いました。

喪主の将夫は、離婚した前妻と息子を呼ぶことに反対します。息子が成人して社会に出た後になっても前妻が許せないという将夫を見ていると、当時はいろいろとあったのだろうなあと思いました。将夫はちょっといかつい顔つきの男性で、初めて対面したときの主人公・芽生が驚くのもわかるなあと思いました。

将夫は亜沙という女性と再婚しています。亜沙との間にできた息子と娘に対しては大きな態度に出る将夫が、亜沙に言われると黙ってしまう場面が印象的でした。家族に対していばっている将夫が、後妻の亜沙には頭が上がらないというのが面白かったです。

結局、通夜と葬儀には将夫の前妻と息子も参列することになりました。葬儀という場ではありますが、久しぶりに家族全員がそろうことになり、亡くなった春子も喜んでいるのではないかなあと思いました。

家族がそろったことで、他の人たちが知らなかった春子の一面が明かされる流れには驚きました。この事実があと何年かでも早くわかっていれば、という思いもありますが、思いが届いたことに春子も安心したのではないかなあと思いました。