ネタバレOK?なっちゃんのメモめも

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ヒカルの碁 最終回 結末 ネタバレ注意

『ヒカルの碁』の最終回は、日中韓の囲碁国際対局戦である北斗杯にて主人公である進藤ヒカルが相手のコ・ヨンハに半目差で負けました。

コ・ヨンハは韓国チームで最も実力のある棋士であるにも関わらず、囲碁のレベルが発展途上中のヒカルが半目差まで追い詰めていた事実に感動しました。

しかし、ヒカルはコ・ヨンハに勝って北斗杯も優勝したいと考えていたため半目差であったも負けたという事実を中々受け入れる事が出来ずにいました。

何故なら日本の囲碁のレベルが韓国が思っているよりも高いという事をコ・ヨンハに勝って証明出来なかったからです。

そんなヒカルに対して彼のライバルである塔矢アキラが掛けた「これで終わりじゃない。終わりなどない」という一言が、とても素晴らしかったです。

アキラは北斗杯だけが日本の囲碁のレベルを証明する機会ではないという事をヒカルに説得したのです。

それと同時に、ヒカルの現在の実力を改めて認めた上で悔しい気持ちに囚われている彼を慰める意味も込められていると感じられました。

落ち着いて日本チームの負けを受け入れているアキラとは対照的な態度を表すヒカルが、また少年漫画らしさを体現している点もポイントです。

ヒカルが眉間に皺を寄せて「ただ負けた事が悔しい!」と大粒の涙を流しているカットが描かれています。

このカットだけで彼の負けず嫌いな面が強調されています。

このヒカルの動作や表情ひとつひとつが、コロコロ変わる点が話を盛り上げる役割を果たしています。

そのため静かな印象が強い囲碁の試合をまるでスポーツの試合を見ているかのように錯覚します。

なので、決して最終話は単調ではなく緩急があり楽しむ事が出来ました。

ヒカルという活発な性格の主人公だからこそ、表情でストーリーのテンポを表す事が出来たのだと感じられました。

日中韓の団体戦の結果は、日本チームが最下位に終わります。

日本チームが負けた事によって登場人物達はより精進していかければならないと強く思うようになります。

ここで、将来ある若者達に目標を達成させて終わるエンディングではなく敢えて悔しい思いをさせて、更に上を目指そうという結末にした事には意味があると考えます。

それは、社会はどんな道に進んだとしても更に上を求められる事を意味していると感じられます。

例えば、学校で良い成績を取ったとしても100点を取れば終わりではありません。

成績を維持して、良い学校へ進学する実力を万全なものにする必要があります。

したがって『ヒカルの碁』という作品は、常に上を目指して努力を積み重ねていく事の大切さを現代の学生に伝えたかったのだという感想を持ちました。

なので、ヒカル達日本チームが最下位になってしまっても納得する事が出来ました。

最終回全体を通して読んでみると、「努力」を大切にしているシーンが多くそれ故に主人公達が悔しい思いをしますがリアリティがあって話に説得力が付いたと思います。

ヒカル達がこの先も高い目標を持って囲碁に取り組む姿が明示されている点も最終回のテーマである「努力」を前面に出していて好感が持てました。

何よりも『ヒカルの碁』はスポーツ漫画でも無ければ強敵に打ち勝つファンタジー漫画でもありません。しかし、両者の漫画に共通する「少年達の熱いパトス」が最終回で花開きました。

登場人物達が真剣に囲碁に取り神囲碁にかける思いが本気であった点が、敗北した日本チームの表情や台詞を見返すとより強調されていたと考えます。

何よりも囲碁が大好きだという少年達の熱い気持ちが、伝わって来ました。

試合の結果は、主人公達には満足のいくものではありませんでしたが勝ち負けよりも大切なものがある事を学べました。

『ヒカルの碁』の最終回は老若男女問わず、人生において大切な事が詰まっていると感じました。