ネタバレOK?なっちゃんのメモめも

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こどものおもちゃ 最終回 結末 ネタバレ注意

こどものおもちゃ最終話はそれまでの暗い重たい雰囲気をなくし、明るいテンポですすみました。

りぼんマスコットコミックスなので、メインターゲットも小学生ですが、大人でも楽しめる作品です。

特に小花美穂先生の人の感情の闇の部分と光の部分の描き方が最高です。

時にはまじめに、時には明るく笑い飛ばすように話を持っていくのは、小花美穂先生ならではだと思います。

最終話では、主人公だけではなく、周りの人物のその後もしっかりと描かれています。

主人公の友達の松井風花は、大阪の時に気になっていたボーイフレンドと連絡をとっていることや、勉学に弱い紗南ちゃんを進級できるように、勉強を教えてあげたり、紗南ちゃんのラジオのお悩み相談室の仕事を手伝うことで、一度は同じ人を好きになることで仲たがいした二人の、現在の絆の強さを感じ取れました。

私は個人的に二人の友情の話が本当に好きで、亜矢ちゃんも小学校のころからの友達だけど、本当の1番の親友は、風花ちゃんなのだろうなと思います。

この二人は、きっと主に話するのは冗談やどうでもいいような話だろうけど、重たい話も聞いてくれる、助けてくれる友達関係がずっと続いてくのだと感じ取れました。

また、ほんとに1コマですが小森君もでてきます。

クールで、あまり他人には興味なさそうな葉山が、小森君に自分が空手で活躍したところが載っている雑誌を届けているのは、たったの1コマですが感動しました。

マネージャーの玲君と麻美さんがうまくいっているのも一言ですが載っています。

直純君も出てきました。直純君は紗南ちゃんが好きすぎて優しすぎて、今までずっと損な役割どころでした。

結果的には報われない恋ですが、彼が小さい時の夢は「紗南ちゃん」と一緒に仕事をすることだった。その夢はもうかなってるんだよね。幸せだよ僕。幸せ!と微笑みながら言う直純君、その言葉に人の幸せは一つではないのだと、読者に語りかけているようでした。

このように、最終話ではすべてがハッピーエンドに向かっていきました。

メインの紗南ちゃんと羽山の恋はというと、前の話で羽山はアメリカに手の手術とリハビリをする為に旅立ちます。

今まで小学生の頃から強い絆で結ばれた二人ですが、それが悪い意味で共依存という関係にあったのだと思います。

その二人が個々に自立していく姿が描かれています。

遠距離恋愛で、20年ほど昔の漫画なので、連絡の取り合いは自宅の電話か、FAXです。

最初は頻繁に連絡を取り合う二人ですが、紗南ちゃんの仕事が軌道に乗りだし、忙しくなると徐々に連絡は減っていきます。

羽山は羽山で、空手大会ジュニアの部優勝し、充実した生活を送っているようです。

これを見て、自立していくとは、こういうことなのだと、連絡する回数は減っても、お互いの思う気持ちを心の奥に置きそれを大事にして仕事などに励んでいく、この主人公たちは、中学生という多感な時です。

人が成長するにあたっての葛藤とその乗り越え方というのが、見事に描かれていました。

最後には、紗南ちゃんのお悩み相談室で、知り合ったMちゃんに、紗南ちゃん、羽山、風花、剛君、亜矢ちゃんでかけつけます。

紗南ちゃんの電話での「えっ…こないだ考え直してじゃない…どうしたの」というセリフからも、相談内容が「死にたい」などの重たいはなしだろうなと想像がつきます。

どうやって彼女を元気づけるのかなと、その内容は描かれていませんが、前のページの、羽山と二人でいるときに「人に元気をあげに行くのだから、自分が幸せでいないと」、「私達は強さと弱さを両方抱えて支えあっている、私にはたくさんの素敵な支えがある、これからも落ち込むことはあると思う でもきっと乗り越えられる悩むだけ悩んで乗り越えてみせる」とあります。

このセリフがあるから最後のページでMちゃんの顔の口元が微笑む場面しかなくても、紗南ちゃんが、Mちゃんの素敵な支えとなって元気づけ、紗南ちゃん自身もこれからどんなことがあっても乗り越えていくのだろうと思いました。

こどものおもちゃ最終話はぜひとも小中学生に見ていただきたいです。