ネタバレOK?なっちゃんのメモめも

ただの漫画好きおばさんのただのメモ 雑談も多めです~

おひとり様物語 60話・61話 ネタバレ注意

60話 Kiss キス 8月号

今回の主人公は、園田瑠衣という女性でした。20代後半のOLである瑠衣は、一人でいる時間の使いかたに困っているという物語でした。

一番最初に、バーにかけこんでくる「すもも」という女性が出てきて、今回はこの女性が主人公なのかなと思っていたのですが、実はそれは実際の主人公の瑠衣が見ていたドラマの話でした、という展開が上手いなあと思いました。

そして、ドラマの展開に刺激を受けたのか、瑠衣がある店に飛びこんでいくという流れもいいなと思いました。初めての店に一人で入った瑠衣が、どうすればいいかわからなくなる場面には、よくわかるなあと思い、共感しました。近くにいた女性たちが話しかけてくれて、お店のことを教えてくれるところには、ほっとしました。

瑠衣が頼んだのはビールでしたが、ジョッキを想像していた瑠衣の目の前に運ばれてきたのは、脚つきのグラスに入ったビールでした。おしゃれな雰囲気が店の感じと合っていて、とてもいいなと思いました。こういった専門店では、グラスや酒の温度も管理されていることが多いので、美味しいお酒が飲めてうらやましいなと思いました。

店に通い始めた瑠衣が、仕事でも私生活でも、少しずつ変わり始める展開が良かったです。店は家でもないし、職場でもない場所です。義務で行く場所ではないし、義理でつき合う人もいない、自由に楽しめる場所を持った瑠衣の表情が、話の最初よりも少し大人っぽく、しっかりして見えるのが印象的でした。

家でゆるく飲むのも、気がねなく楽しめていいものですが、たまにはこうやって見知らぬ人たちとの会話や交流を楽しむのも、楽しみかたのひとつなのだなあと思いました。

61話 Kiss キス 10月号

今回は、アルバイト先の男性社員にときめく大学生・立野の日常を描いた物語でした。

立野は大人っぽい内装のおしゃれな飲食店で働いています。パンがショーケースに入っていたり、制服が洋風で凝っていたり、人気が出そうな感じのお店だなあと思いました。

教育係である社員・瀬尾に教わりながら仕事を覚える立野は、元気があって10代後半の若々しさを感じました。仕事先のちょっと年上の男性がかっこ良くてまぶしく見えるというのも、わかるなあと思いました。仕事中のスーツや制服を着こなしている男性が、私服のときよりもきちんとして見えることはよくあるなあと思いました。

立野が瀬尾にあこがれを抱いて、自分もちゃんとした大人になりたいと思い、努力する流れが良かったです。大学生にもなれば、周囲からも一人の大人として見られるし、自分も社会の中でどうやって生きていこうかと考える時期だと思います。アルバイトの体験がその後の仕事に活きることもありますから、学業に無理がない時間帯で仕事をするというのも大事なことだなと思いました。

今回、出てきたもので印象的だったのは、「タピオカ」と「マインドフルネス」です。どちらも立野が友人や瀬尾と話しているときに登場します。話の後半で、思いがけない事件で心を揺さぶられた立野は、タピオカたっぷりのミルクティーを飲み、心を静めようとします。うまくマインドフルネスしなくてはと思うのですが、思うようにはいかず、立野は自分の正直な気持ちを向き合わざるをえなくなります。

立野が自分の本当の気持ちに気がついて、前進していく姿が良かったです。自分が目指すような大人にすぐにはなれなくても、こうしてひとつひとつの体験を大切にしていけば、少しずつ理想の大人に近づいていくことはできるのではないかなあと思いました。