月刊 flowers フラワーズ 7月号
今回は、主人公のエニコとサイラスが「人間はどうやってできるのか」を探るという話でした。
エニコとサイラスは、外出中の時間を使って、人間ができるしくみを町の大人たちに聞いてまわります。教えてもらえないことを自分たちで調べようとするのは、好奇心が活発だということなので、エニコたちが疑問を調べること自体はいいと思いました。
しかし、エニコもサイラスもあまり外部の人たちと接触しない環境に長くいるせいなのか、警戒心があまりないように感じました。彼らが生活している「学校」の大人たちから注意されているにも関わらず、行ってはいけないと言われた場所に行ってしまうところでは、危ないなあと思いました。
エニコとサイラスは、町の中で周囲の大人たちの注目を集めています。世の中にいるのは、親切な人ばかりとは限りません。実際に、漫画の中でエニコは少し危険な体験をすることになります。
「学校」にいる子どもたちが禁止されていることには何か正当な理由があるのかもしれませんが、人間にとって大事なことは、教えられる範囲で責任を持って教えるというのも必要なことなのではないかなと思いました。
エニコとサイラスの行動にははらはらさせられましたが、今回良かったのは、彼らに「学校」の外にいる知り合いができたことです。
今回登場したウェインという男の子は、エニコたちよりも年長です。ウェインは「学校」には入らなかった子どもです。そのため、エニコやサイラスとひんぱんに会うことはなさそうですが、今後の展開で大事なところで登場しそうな気がします。「学校」の他の子どもたちが知らないことを知ってしまったエニコやサイラスが、今後どのように動いていくのかが楽しみです。