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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 最終回 結末 ネタバレ注意

幕末、動乱の京都で人斬り抜刀斎と恐れられた剣客、緋村剣心。

明治維新以降は殺さずの誓いを守り人を守る為に刀をふるって来た彼でしたが、新たな明治の時代で幕末を生き抜いた人物達との戦いを通し、また神谷薫を初め明神弥彦、相楽左之助など様々な人とのつながりを通し、過去の自分と向かいあい戦ってきた剣心。
前話までは自分がこの手で殺めてしまった妻、雪代巴の弟、縁との戦いを描いていました。

物語の全体を通して決して明るいシーンばかりではなく、特に前回までの縁の話は見ていて辛くなるシーンもたくさんあったのですが、今までの葛藤や戦いを見守って来た私にはとても感動し、考えさせられる晴れやかな最終回でした。

縁との戦いから数年の月日が流れたある日。

薫の弟子の弥彦は立派に成長し、今や師範代として忙しく出稽古に出向く毎日を送っており、神谷活心流道場にはなくてはならない存在になっていました。

そんな中、剣心に呼び出された弥彦。道場に足をふみ入れた時に屋根の上では登ったはいいものの、降りることができなくなり泣きじゃくる幼い少年がいました。

少年の名前は剣路。剣心と薫は結婚し、一児をもうけていました。この剣路こそ二人の間の子供でした。

姿形は幼い剣心そのまんまながらまるで違う二人。呆れながらも剣路を屋根から降ろしてあげた弥彦でしたが、いじめていたと勘違いした薫から下駄を投げられ叱られてしまいました。

薫と一緒に道場から出て来た剣心に今日は何のために道場で呼ばれたのかと聞く弥彦でしたが、突然一本勝負を申し込まれ戸惑う弥彦。しかし覚悟を決めた表情をし、その申し入れを受け入れます。

薫の合図で始まった勝負はお互いの渾身の一振りで一瞬のうちに決まりました。

膝をついたのは弥彦。剣心の一撃は弥彦の腹部、弥彦の一撃は剣心の肩に入っていましたが弥彦の一撃の方が少し浅かった事が勝敗を決めました。

しかし剣心は今まで共に戦って来た逆刃刀を15歳の元服祝いにと弥彦に手渡すのでした。

大変驚いた表情で負けてしまった事を理由に一度は受け取りを断る弥彦でしたが、剣心は勝敗を見るためではなく弥彦の一撃を見るためのものだったと説明します。その一撃に弥彦の魂を感じた剣心はこの逆刃刀を授けても大丈夫。そう確信し、剣心の手から弥彦に渡って行きました。

弥彦は覚悟を決めた様に微笑み、走って道場を出て行きました。

このシーンは大変印象深く、剣心の意思を弥彦が継ぎ、次の世代へバトンが手渡されて行った事を表していたように思います。

そして、口だけは一丁前だったけど力のない自分を嘆き、ずっと先を行く剣心の後ろ姿をひたすらに追い続けて来た弥彦が、初めて剣心と対等になりスタートをきり、ゆくゆくは剣心を越えて行く存在になる事を暗示していた様に思います。

長年連れ添って来た逆刃刀を手放した剣心。とはいえ自分の過去は消える事はなく、これからも殺さずの信念を貫き戦いは続いていく。

そんな中で薫の言った『とりあえずお疲れ様』で終わる最終ページはとても感慨深いものでした。

生きている限り決して終わりはなく、戦いがなくなる事もありません。

まともに向き合おうとすればする程障害は増えていくし、逃げ出したくなる事もありますが、剣心の様に殺さずの誓いを守り、目の前の人を助けようと奮闘していく姿に大変憧れました。

そしてずっと自分の罪に対しての答えをもがきながらも探し続けていた剣心が答えを見つけて、死ぬよりも辛い自分との戦いを続けていく覚悟を決めた姿に胸が熱くなりました。

人生で初めて買った漫画という事もあり、私自身の一番のおすすめ漫画です。全28巻、是非最終回まで読んでいただけたらと思います。