ネタバレOK?なっちゃんのメモめも

ただの漫画好きおばさんのただのメモ 雑談も多めです~

僕のジョバンニ 28話・29話・30話 5巻 ネタバレ注意

28話 月刊 flowers フラワーズ 7月号

今回は、カルミナ・コンに現れた高校生チェリスト・皆川優の存在感がすごかったです。

皆川はコンクールの控室に現れるなり、橘郁未にあいさつをします。皆川は郁未とすっかり顔見知りのつもりでいたのが、郁未のほうはまったく意識していなかったという展開には、気の毒だなあと思いつつも、笑ってしまいました。

皆川は郁未の他に知っている参加者はいないなどと豪語します。自分の演奏に自信があるからこんな風に言えるのかなと思ういっぽうで、あえて自信があるという態度を見せることで、コンクールへの緊張をほぐそうとしているのかもしれないなとも思いました。

コンクールの1番目の奏者は皆川でした。演奏が始まったとたん、自信たっぷりの皆川の表情と、音を聞いた審査員と観客たちの表情の対比で、皆川の演奏がとび抜けているということが伝わってきました。技術や表現ができていることと同時に、演奏者の個性に合った曲選びができていることがわかり、皆川が口だけではなく、本当にチェロが巧い人物なのだということが、よくわかりました。

演奏をしている最中も、皆川は郁未のことを考えているという場面がありました。しかし、郁未が興味や関心を寄せるのは、幼いころを共に過ごした鉄雄なのではないかという気がしました。郁未のマネージャーが持っていた封筒の中に何が入っているのか、今後の展開が気になります。

29話 月刊 flowers フラワーズ 8月号

今回は、コンクールの休憩時間に起きた人間模様が描かれました。

最初の場面では、手塚鉄雄の師匠である蘇我百合子が帰国していたことがわかります。百合子が鉄雄について語るところでは、もともとこの人はこういう人だったのだろうなと思いました。

百合子が鉄雄を弟子にとるまで続けていた他人をよせつけないような言動や態度は、他人に入れこみやすい自分を守るために身につけたもので、本来は人と深くかかわることができる人なのだろうなと思いました。

会場では、演奏を控えた成田縁が、高校生チェリストの皆川優にからまれます。優から一方的に責められた縁が、自分の意見を堂々と言い返す場面がいいなと思いました。

人が自分の中で何を大事にしているのかは、他人からは見えないし、わからないことです。他人から思ってもいないことを言われても、自分がこうと決めた信念があれば、堂々としていられるのだなあと思いました。

優は演奏前の態度といい、今回の件といい、他人につっかかる癖があるようです。自信ありげでよく話す優ですが、本当は寂しがりやなのかもしれないなあと思いました。

終盤では休憩時間が終わり、コンクールが再開されます。いよいよ鉄雄の演奏が始まります。鉄雄の演奏の評価がどうだったのか、同じくコンクールに参加している橘郁未の演奏はどうなるのか、次回の展開が楽しみです。

30話 月刊 flowers フラワーズ 9月号

今回は、いよいよコンクールで主人公・手塚鉄雄の演奏が始まる回でした。

伴奏者の成田縁とともに、鉄雄は演奏を開始します。遊びを封印した鉄雄の演奏は、審査員たちから一定の評価を得ます。

鉄雄の演奏を、途中から入って来た橘郁未が聞き入っている場面が良かったです。他の人には表情を変えない郁未が、鉄雄を見守るような優しい微笑みを見せているのが印象的でした。

演奏中はチェロに集中していた鉄雄が、終わった後で客席の郁未に気がつくところも良かったです。鉄雄が郁未の言葉に応えるために真っ直ぐな演奏をしたということが、郁未にちゃんと届いていたのが良かったです。伴奏していた縁が良かったと褒めたのも、飾らない鉄雄の気持ちが演奏に反映された結果だったのではないかなあと思いました。

舞台と客席という離れた場所でも、鉄雄と郁未の気持ちが通じ合ったのは、子どものころからチェロの演奏を通じて引かれ合ったり、葛藤を続けてきた2人だからなのだろうなあと思いました。

次はいよいよ郁未の演奏が始まるというところで、郁未の周辺に不穏な動きがありました。郁未がコンクールに参加することを、所属する事務所の社長が良く思っていないようです。

郁未が演奏を予定しているのは、鉄雄と同じ曲のはずです。鉄雄が明るい哀しみをこめて弾いた曲を、郁未はどう表現するのかが気になります。また、このままだと郁未は今の事務所に所属したまま活動を続けるのは難しくなるはずです。郁未の今後がどうなるのかも、気になります。