ネタバレOK?なっちゃんのメモめも

ただの漫画好きおばさんのただのメモ 雑談も多めです~

数字であそぼ。 12話・13話 3巻 ネタバレ注意

12話 月刊 flowers フラワーズ 7月号

今回は、主人公の横辺建己と友人たちが花見に出かけて、ある事件に巻きこまれるという話でした。

特に面白かったところは、前半の雑談タイムで建己たちが交わす「数学をするのに大切なもの」の会話が、後半の事件・推理タイムで実際に活用されるところです。数学は論理性が大事というのは聞いたことがありますが、実際にこんな風に使えるということが驚きでした。

5人の仲間のうち、設問に対して3人は次々に回答するのですが、数学で留年した建己は考え方は合っていたものの、すこし回答が遅れてしまいます。集団の中で自分だけ行動が遅れてしまった時の気恥ずかしさが伝わってくるようだと思いました。

この雑談タイムで猫田が建己に教えた「コツコツ」というのが、後半の事件・推理タイムでじわじわと効いてくるのが面白かったです。

中盤から後半にかけて、花見をしていたあるグループに話を聞くことになります。それぞれの証言からある人物を特定するために、前半に話していた「論理性」「コツコツ」が使用される展開が、とてもあざやかでした。

こうして事件を解決して花見の場所へ戻って来た建己たちを待っていたのは、思いもよらない落ちでした。あんなに頑張って事件を解決したのに、と思うほどの見事な落ちでした。話を読み返すと、この落ちにつながる伏線がきちんと張ってあって、構成がとても上手いと思いました。

この他にも、自分の大事な物を奪われた夏目が怒りのエネルギーを行動に変えていく場面や、平坂が持参した弁当から家族の愛情が伝わる場面など、笑える場面もたくさんありました。ものすごく、面白かったです。

13話 月刊 flowers フラワーズ 8月号

今回は、せっかく数学の勉強に本腰を入れようとしていた主人公・横辺建己が、本気になったばっかりにさんざんな目に遭うという展開でした。

今回面白かったのは、数学と一口に言っても、分野によって扱う問題が異なるということです。建己は今後、代数学・幾何学・解析学のうちから、一つの分野を選んで専攻することになるはずです。それまでに数学についてどんな豆知識や展開が出てくるのかが楽しみになりました。

また、建己が借りた「数学用語辞典」の存在も面白かったです。数学の世界で用いられる用語を集めた辞典には、一般的な会話で用いられる用語とは異なる意味がたくさん掲載されています。数学の文章問題は数学の用語で書かれているという説明を読んでいて、“任意の点P”という単語には“懐かしい!”と反応してしまいました。

数学をより知るために、建己は脳内の辞書を数学用語に書き換えます。しかし、書き換えたために建己は日常会話で数学用語を使うようになってしまいます。一般的な日常会話ができなくなってしまった建己が、他の人たちとの会話で意味が通じない発言を連発する流れが、とても面白かったです。

後半に入って、物語の混乱はさらに深まります。数学を専攻する大学生たちのさわやかストーリーだったはずが、なぜか古代神話の世界へなだれこんでいくという謎の展開には本当に驚きました。

覚えたての数学用語を披露する建己を北方創介と猫田賢が近くで盗み聞きしていたり、夏目まふゆがマシンガンのごとく網戸を論理的に語り始めたり、平坂世見子が小芝居をくり出したりと、他の人物たちの動きも面白かったです。