ネタバレOK?なっちゃんのメモめも

ただの漫画好きおばさんのただのメモ 雑談も多めです~

大人の問題提起シリーズ さけび 最終回 ネタバレ注意 ももち麗子さん

Kiss キス 7月号

最終話では、さつきが起こした行政訴訟に決着がつくことになりました。

労働基準監督署への訴えをしりぞけられてしまった主人公のさつきは、ある弁護士を紹介されます。少し変わった人と言われている深川弁護士の登場場面には驚きました。深川弁護士は今までの担当弁護士とは服装や言動が違っていたからです。しかも会ったとたんに「断る気で来た」と言うので、ここで話が終わってしまうのだろうかと思い、はらはらさせられました。

しかし、さつきの弁護を引き受けてくれた後の深川弁護士の行動は、とても頼もしいものでした。特に、裁判所での場面で、さつきがハラスメントを受けた後に発症した解離性障害についての説明が具体的で、とても説得力がありました。暴力を受けた後も心の苦しみは続くこと、心の状態が体に大きく影響することがよくわかりました。

最後の訴訟が決着した時、さつきがハラスメントを受けてから10年が経っていました。周囲の人たちの励ましや協力があったとはいえ、フルタイムの仕事ができなくなってしまった状態で、よくここまで頑張ったなあと思いました。さつきやウィメンズ・テラスの人たちに、拍手をしたくなりました。

法律や制度が整えられても、現場の状況が追いつくには時間がかかることもあります。現状を変えることが困難であっても、何もしなければ差別や暴力で苦しむ人を増やすことになってしまいます。労働に関する法律や問題について、もっと調べてみようと思いました。

・・・

以下、雑談日記です~

Kiss8月号 読み切り作品「マイ・スイート・フレンド」の感想

読み切り漫画の『マイ・スイート・フレンド』は、友人以上恋人未満の男女を描いたさわやかなお話でした。

主人公の大学生・辻原ゆき音は、中学校のころから名津川一(めっちゃん)と友人関係にあります。お互いに相手を好きという気持ちはあるのですが、恋人にはなれないという距離感が、せつなかったです。

ゆき音は次々に異性を好きになって交際しては別れるという経験をくり返しています。好きになったらすぐに相手に突撃していくゆき音が、いつも一緒にいるめっちゃんからは距離をおかれてしまい、積極的になれなくなってしまったという展開が印象的でした。

好きになったから交際したい、というのも恋のかたちのひとつだと思います。話の中ではめっちゃんも、惚れっぽいとからかわれるゆき音のことを、一生懸命だからいいんだと肯定しています。同時に、好きだから気持ちを伝えられない、関係を壊したくないから告白できないというのも、またひとつの恋のかたちなのだなあと思いました。

めっちゃんをめぐってある事件が起きたことをきっかけに、ゆき音がめっちゃんとの友人関係を壊しにいった場面には、どきどきしました。他の学生も大勢いるところでゆき音がとった行動には、とても驚きました。他の異性と何人も交際していても、ゆき音はめっちゃんを大事に思い続けていたということが、伝わってきました。

ゆき音の行動に心を動かされためっちゃんが、ゆき音と距離を置いた理由を話した場面も良かったです。もともと両想いだったゆき音とめっちゃんが、素直にお互いの気持ちを言えるきっかけがあって、本当に良かったなと思いました。