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依存症ってなんですか? 菊池真理子さん 1話 ネタバレ注意

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エレガンスイブ 7月号

映画が公開される『酔うと化け物になる父がつらい』を描いた菊池真理子さんが、新連載を開始しました。第1話で主題になったのは、アルコール依存症です。

物語は作者の子ども時代から始まります。周囲の大人たちの飲酒のようすを、作者さんが離れたところから客観的に見ていることがわかります。酔っぱらった大人と一緒になってはしゃいだり、さわいだりするのではなく、作者さんは離れた場所から大人たちを見ています。子どものころからこうして他人を観察してきたことが、現在の作家活動につながっているのかもしれないなあと思いました。

物語の中で時間は進みます。作者さんが30歳を過ぎたころの場面で、一緒にお酒を飲んでいた女性が、飲みすぎてしまう展開になります。作者さんが子どものころの場面では、お酒は明るいもの、楽しいものとして描かれています。しかし、作者さんが大人になった場面では、飲みすぎは社会の中では恥ずかしいこと、迷惑なことという反応が出てきます。2つの場面に出てくる人物たちの言動は、同じお酒をめぐる内容ですが、中身は正反対です。作者さんの体験を整理して描くことで、作者さんがどのように父親の飲酒と向き合うことになったのかがわかりやすく、構成がとても上手いと思いました。

また、作者さんが取材である病院を訪問したことが、『酔うと化け物になる父がつらい』の連載につながったことが明かされています。アルコール依存症を治療している医師の、「お酒のせいで人間関係が壊れたことがあれば治療の対象です」という言葉が印象的でした。お酒の量や飲みかた、依存の度合いによって、ほどほどの場合があれば、危険な場合もあるのだなと思いました。

自分が当事者であっても、そうでなくても、依存症の知識があれば、できることがあるのかもしれません。漫画の連載を通じて、すこしでも依存症に関する知識を深めることができたらいいなと思いました。