ネタバレOK?なっちゃんのメモめも

ただの漫画好きおばさんのただのメモ 雑談も多めです~

思えば遠くにオブスクラ 2話・3話 ネタバレ注意

2話 エレガンスイブ 7月号

今回は、片爪亜生がドイツに住んでいる石根莉加に出会い、一緒に食事をするというお話でした。

物語は亜生が莉加の出迎えに驚いている場面から始まります。まるで海水浴に出かけるような装備でカセットテープを再生する莉加の姿には、私も驚きました。初対面の相手に対して仕掛けをするという行動から、莉加のいたずらっぽいところや茶目っ気のあるところが伝わってきて、とても面白かったです。

莉加は亜生を連れて、部屋の中を案内してまわります。家具や家電、調理器具など、背景や小道具の描きこみが細かくて、読みごたえがありました。中でも、はさみとガムテープが合体したような見た目の「エッグトッパー」という道具は気になりました。卵の殻を割るための道具だそうで、あったら便利そうだなと思いました。

面白かったのは、スーパーマーケットの描写です。亜生は莉加と一緒に、近所のスーパーへ食糧の買い出しへ出かけます。買物用カートを使うのにお金が必要になるのには驚きました。カートを戻すとお金は戻ってくるのだそうです。カート盗難防止になるので、いいシステムだなあと思いました。

スーパーマーケットの内部も、おおよそ日本のお店と変わらないように見えるのですが、並んでいる野菜が見慣れない感じだったり、水よりビールのほうが安く買えるなど、異国の文化を楽しむことができました。

部屋に戻った2人が、買ってきたアーティチョークを調理して食べる展開も、見ごたえがありました。下処理はちょっと手間がかかりますが、調味料をもみこんでオーブンで焼くだけ、というシンプルな調理方法にはそそられました。できあがりのコマの絵も湯気でところどころアーティチョークが隠れていたりして、とても美味しそうでした。

3話 エレガンスイブ 8月号

今回は、主人公の片爪亜生がドイツに移住してから1か月が経ったころのできごとが描かれました。

部屋の荷物が置きっぱなしになっていることを気にした亜生は、同居人の石根莉香から「帰国売り」という文化があることを教えてもらいます。「帰国売り」とは、ドイツから帰国することになった日本人から、不要になった家具や日用品を譲り受けることができる仕組みのようです。

亜生は「帰国売り」に登録していた八木という男性を訪問します。亜生が欲しかったシェルフの他にも、電子機器からボードゲームまで、さまざまな物が「帰国売り」の対象になっていました。規模や内容は異なりますが、不用品を処分するという点では、アメリカの「ガレージセール」と共通しているなあと思いました。

亜生が譲りうけたシェルフは、亜生の背丈と同じくらいの高さがあります。これぐらいの大きさの荷物を持って電車で移動しても、周囲の人たちは誰も気にしないというのは面白いなあと思いました。この大きさだと処分するにも手間がかかるだろうし、それなら必要としている人に手渡しをしたほうが、お互いに助かるだろうなと思いました。

後半は、亜生と莉香が協力して、日本のある有名なお菓子を再現するという展開になりました。手に入らないとなると猛烈に食べたくなるというのは、海外に在住している人のブログでよく見る意見で、説得力がありました。

2人が家の中にある食材をかき集めて再現レシピに挑戦する流れは、とても面白かったです。バターをミキサーで白っぽくなるまで混ぜたり、チョコレートを湯煎したり、お菓子づくりの楽しさや大変さが細やかな描写から伝わってきました。

できあがったお菓子は、とても美味しそうに見えました。亜生と莉香の努力と達成感がこちらにも伝わってきました。お菓子づくりは材料集めや作業工程など大変なことが多いですが、自分も何か作ってみようかなという意欲がわいてくるお話でした。