ネタバレOK?なっちゃんのメモめも

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饒舌と放課後 福山リョウコ先生 ネタバレ注意

ザ 花とゆめ キュート 6/1号

待っていました!福山リョウコ先生の新作読み切りです。大きな連載が終わり、次は、どんなお話が読めるのだろうと、楽しみにしていた人も多いはずです。福山先生といえば、猫が登場する作品が多いですよね。今回も、重要なポジションで黒猫が登場します。先生ご自身が猫好きだから、可愛いツボを押さえていて、描かれている猫を見ているだけでも、ちょっとテンションが上がります。

「いや、俺は別に」が口癖の、寡黙な男子、日比谷くん。校舎裏で、迷って怯えた黒猫を見つけます。クラスメイトの千代田さんの家には、猫が5匹。先生は、猫を保護した日比谷くんと、猫のことならお任せの千代田さんに、迷い猫のお世話係を頼みます。

放課後に、猫の世話をする約束をした二人。ここからの疾走感がたまりません。実は、寡黙な日比谷くんの脳内では、コマいっぱいに文字が埋まるほどの、千代田さんへの恋心が溢れていたのです。同じクラスなのに、3年間も言葉に出来ず、想いを秘めてきた日比谷くんの不器用さが、可笑しくも、青春だなぁと、たまらず笑みがこぼれます。

一方の千代田さんは、無口でちょっと挙動不審な日比谷くんにも、猫に接するがごとく、優しく、時に可愛く接します。日比谷くんは、二人きりの放課後を、告白のチャンスと意気込みますが、空回りしたまま一週間が過ぎ…。どうする、日比谷くん!となったところで、突然の千代田さんからの好きの告白!日比谷くんに気をとられていたけれど、千代田さんにとっても、告白を悩む一週間だったのですね。なのに、日比谷くんの口から出た言葉は、いつもの「いや、俺は別に」。何をやっているのよ、日比谷くんと、ツッコミを入れながら、二人の恋を見守りました。

ずっと懐かずそっけなかった黒猫が、弱りきった日比谷くんに、気まぐれな優しさを垣間見せます。猫ってそういう生き物ですよね(笑)。勇気をもらった日比谷くんは、やっと、千代田さんに、秘めてきた想いをぶつけます。ページいっぱいの日比谷くんの言葉の描写が、彼の饒舌さを物語っていて最高でした。
「饒舌と放課後」、なるほどのタイトルセンス、さすがです。