「さんすくみ」の最終巻です。
今まで、いつも三人で過ごしてきた恭太郎、孝仁、工ですが、工のドイツ留学が決まって、それぞれが自分の人生を考えるようになります。
恭太郎は以前から片思いしていた真弓を、乗馬デートに誘うことに成功。
馬が暴れて落馬して、けがをしてしまった真弓を一時間以上おぶってはこびます。
途中、工との別れを不安に思う、などの相談に乗ってもらったりして、なかなか良い雰囲気に。
決め手は、真弓を自宅まで送った際、偶然お父さんと遭遇、彼氏と間違われ、感激するお父さん。
真弓には男を馬鹿にする傾向があり、心配していたそうなのです。
一方、順調に交際を続けている様子仁とさつき。
プロポーズしたい孝仁ですが、なかなか踏み切れずにいます。
自信がないようです。
ところが、工の留学を知って、ショックをうけながらも、これくらいで私の想いは消えない!と自分の気持ちに正直な妹の七緒をみて、とうとうさつきにプロポーズ!
やったーと思ったのもつかの間、家に帰るとハワイに赴任するように言われてしまいます。
さんざん悩み、ハワイについてきてくれるか?と聞いてみると、さつきもうれしい、との返事。
さつきは、さつきで転勤を理由に振られるのでは?と心配していたのですね。
さんすくみの三人は、普段、お気楽で頼りなかったりもしますが、みんなとてもしっかりとした宗教的な責任感といいますか、本当に良いお坊さん、神主さん、神父さんなんだろうな、とおもわせられるような心の持ち主だと思います。
そこが、この漫画の魅力でもあると思うのです。
そして、最終話。
五年の月日が流れていました。
ドイツから帰国した工。
髪型が少し変わって、大人っぽくなっています。
お寺の門前で遊ぶ女の子に 「お父さんいる?」と声をかけます。
お父さん?孝仁くんです!
頭をまるめて、すっかりお坊さんらしいルックスになっています。
ハワイで生まれた女の子と、生後七ヶ月の男の子の、二児の父になっておりました。
二人で恭太郎の神社を訪ねます。
恭太郎は真弓と結婚、もうすぐ赤ちゃんが生まれるようです。
いや、よかった、よかったー!
心からそう思えるエンディングでした。
本当によかったです!